50MHz最強Amp製作しました

50MHz最後のシーズンの為に、最強のAmpを初夢で見ました、実行に移すために
入念に計画しました。

 目標は、In100WでOut5KW高能率のためにキャビティ方式でタンク回路を形成しました
利得が必要のため3極管をやめ得意の4極管4CX-5000Rの登場です。

 動作安定のために、SGをGNDに落とし、SG電源を強化してPlate電流も同時に流し
SGインピーダンスを下げ、Plateからの誘起電圧を阻止しています。

完成したRFデッキ
シャーシ加工の途中
80mmのガイシスペーサー
左右に付いているのが200PFX4
ヒーター.CGには貫通コンデンサー使用
VCは入力同調回路
SG.CG電源基盤
後で変更になったがPlateソケット
絶縁は1mmテフロンと3mmガラエポ
3KW位でスパーク、ガラエポで絶縁強化
NEC製5000R高い周波数ではNECが良い
何度も巻き替えたタンクコイル
10000Bエレメント5.5KWPep
動作時の各メーター表示
Plate側容量板
バキュームRLが付いている方がOut
調整中です
実験用電源

製作者から一言
 このAmpは、注文品ではなく個人的な研究として行いました、このBandに興味があり最終目的として製作しました
スペックとして、In100wでOut5kw高利得でPlate能率も満足出来るもの、勿論動作安定などいろんな角度で妥協を
許さずのどです。

 設計に当たっては、タンク回路は、HFで使用するπ型集中定数でなくキャビティで構成したHiQで行いました、
電気的にもSGをGNDに落とす、コリンズタイプで高圧電圧7KVをPlaetとSG間に架け、SG電圧1.2KVをSGとヒーター
間に架けPlateヒーター間が8.2KVになっています、これによりPlate電流がSG電源に流れSGインピーダンスが下がり
電気的に動作安定に貢献します、これによりPlate電圧がSGに誘起しなくなり真空管のラッシュを防ぐことになります。

 一番苦労したのはキャビティ内のスパークです、はじめPlateCは、1mmのテフロン板で製作しましたが、3KW位で
スパークしてしまいました後に3mmのガラエポを追加し現在2重になっています、Cの極板クリアランスは10mm程度
です、極板は2mAmpのように三味線の糸で引っ張り調整しています。

 極板間を10mmで同調とれるように、コイルの経を何度も変更しました、スペース的に3Tしか巻けず大変でした、コイルエンド
とGND間のコンデンサーは、手持ちの200PFコンデンサーを左右2個ずつ配置しています。

 高利得のため発振などの恐れがあるため、パスコンには高耐圧の貫通コンデンサーを多用しています、16dBある利得も
安定しています。

 現在完璧に、動作しているわけでありません気になるところは、InSWRの変化大きいところです、冷えているときは1にな
りますが連続30秒フルOutで1.7位にあがりますその後変化はありません、このとき入力VCを再調すれば1にはなりますが
これでは、完全といえませんので原因を探ります、真空管の特性不良なのか、入力同調回路の変化か、又は意外なところ
かもしれません、Plate側では無いようですが、現在他の修理品が山のように貯まっていますので合間を見て追い込んでい
きます今しばらくお待ち下さい。

お待たせしました、完成です。
真空管を借りてきました
NewのNECの真空管です
前回見えなかったSG電源トランス
NEWの真空管を挿入しました
どこから見ても綺麗ですね
入力同調回路
薄いテフロンシートのみで絶縁しました
加工したテフロンシート
Out側のテフロンシートちょっと長い
ヒーターパスコンも交換しました
ついでにコイルも太めです
完成しましたよ
エレメント5000A HV6.3KV IP1.4A
In110W Out5KWアベレージ
エレメント10000B 5.8KWPEP


 お待たせしました、遂に納得できるAmpの完成です。

 前回気になってた、入力SWRの変化は、CGに行くカップリングコンデンサーの容量が間違っていました、500PFのところがなんと50PFでした、
なんと恥ずかしいものです、真空管の入力Cが約100PFありますので50PFでは、この部分でのストレスが大きく発熱していました、これを探すのに
結構な時間がかかりました、お陰でいろんな研究が出来ました。

 研究結果です、タンク回路が変化するとInに影響が出ますので絶縁部の発熱の可能性を考えました、まずPlate、OutCを絶縁しているガラエポ
をやめ、テフロンシートの薄いやつで試しました、スパークが怖い物ですが完全にTuneがとれていると5KWでも問題なくOutが出てきます、多分
Tuneが少しでもズレるとバチーとスパークするでしょう、しかし入力SWRは時間と共に悪くなりガックリ。

 次に、タンクコイルの発熱でインダクタンスの変化を疑いました、Tuneが特別ズレないので関係はないと思いますが、試す価値がありそうです
それに、Plate効率も上がるかもしれません、一回り大きめの銅パイプ巻きましたが、結果なんの変化もありませんでしたガク。

 次にSG接地の回路ですが、この部分を疑いヒーターのパスコンを普通のセラミックコンデンサーから電流容量の大きいチタコンに交換しましたが
何の変化もありませんでしたガク。

 この回り道も、単なる時間の無駄ではありませんでした、Plate.OutCの絶縁部分を薄目のテフロンシートにした方が、少しPlate能率が上がる
事が分かりました、しかし現在は安全のために初め通りテフロンシートとガラエポで絶縁しています、多少の効率より安全性をとりました、ガラエポ
の多分発熱がありTuneが多少ずれることも確認できました、絶縁にガラエポを使用するとCが結構増えますこの部分の発熱と考えています。

 現在Plate能率は、5KW時55%以上あり、多少Tuneがずれても変な動作もなく安定していますので、完璧に近い状態と思います