3CX-3000A×2Ampを修理しました

 症状は、3.5MHzのみ2KW位出るそうですが、とても此を見たときに電源SWを入れる勇気がありませんでした。

 修理と言うより、作り直しと言ったほうがよいようです、こんなAmpを買った人は浮かばれません、そこで私が登場しました。

 この製作者は、私の予想では頭でっかちで大きな真空管やVVVC.大型バりLを使用すればPowerは勝手に出てくれる
と思ってる方です、この様な作り方では500WクラスAmpもまともに動作しないでしょう。

 確かに図面上の繋ぎ方は間違ってはいません、RF回路はただ線を繋げば動作する物ではありません、重要なポイントを
無視している(分かっていない)ので手直し修理と言う段階の物ではありません、全て部品を外して作り直しです。

 一番苦労したのは、部品配置が悪くPlate.Loadのアースラインが上手く取れずに電位差が起こり3KW位で、あちらこちらで
スパークします、VCなどチェーン駆動のため部品の位置を大幅にずらすことが出来ず簡単にいきませんでした。

 此が解消すると、今度は5KW位でバりLのIN.Out間ででまた花火がでます、何度も絶縁部を手直ししてもだめです電流
的には十分ですが、構造上可動部分を抑えているスプリングの位置が悪く、耐圧が取れないことが分かり取り出し部の変更を
しました。

 完成しましたが、やはりこの球ではドライブが沢山必要です、私の所のレギュレーションが悪いのも影響していますが
In500W入れてOut10KWPEPでしたこの時のHVは4.400Vで3.2Aでした、無負荷で1次側が220Vありますが負荷時では
恥ずかしながら200Vを簡単に切っています。

Ampの修理品到着
開けてビックリ
CE-10000のコピー
配線引き回し、アースラインなんて無視
何という配線
ヒーターRFCも、まともに巻いてない
部品を全部外しました
取り外す途中です

VC.バリL何でも取り外す
チョット早いが殆ど完成
ファンもRFデッキに直付け
入力同調回路
これがプロの巻き方と配線だ
何がなんだか分からない電源部の配線
全部とってスッキリ
醜いパネルも再塗装でリフレッシュ
部品を列べてみました
電源配線終わり
電源部完成しました
トラブルの多かったバリL
余ったコイルはショート
何とひどいスパークの後
バりLをバラして手直し
又スパーク
Eimac新品の真空管
何回やってもバネの所から火が出ちゃう
テフロンシートを轢いてみたがNG
背面の配線
今度はChina製真空管
入力回路の調整中
Alpha86で中押しだ
リンセイドウ板で接点を作りました
取り出し口を変更しました
上部ににブラック塗装のパネル取り付け
完成した3CX-3000A7X2Amp